
「どのGUIを選べばいい?」「雛形ってどう頼めばいい?」——そんな迷いは**GPTへの“質問の仕方(プロンプト)”**で一気に解決できます。

この記事では、ライブラリ選定 → 雛形生成 → 機能追加 → 配布の各フェーズでそのまま使える“完成度の高いプロンプト”を配布します。必要に応じてコピペして、角括弧[]
だけ埋めてください。
全体像(まずはここから)
「ライブラリ選定 → 雛形生成 → 機能追加 → 配布」

1. 目的の言語化(最初に使うプロンプト)
プログラムを作るうえで初めの一歩。
作りたいものを要約してくれるプロンプトから作ります。
狙い:用途・制約・優先度を“短く明確に”伝える
あなたはプロのPythonデスクトップアプリ開発者です。
私が作りたいアプリの要件を短く整理してください。抜けは質問で補足し、最後にリスクも列挙してください。
【やりたいこと】[例: CSVを表形式で編集して保存]
【想定ユーザー】[例: 社内メンバー/非エンジニア]
【OS】Windows 10/11
【優先度】[例: 安定性>見た目]
【制約】[例: オフライン/社外配布あり/管理者権限なし]
物は試しに聞いてみると、ずらーーーーーーーーと回答してくれます。


実はこれ以外に10倍以上回答してくれています。
2. ライブラリ選定プロンプト(迷ったらこれ)
大方のアプリ内容を考えたらアプリの外枠から考えます
GPTに比較表+最適解+根拠を強制
PythonでWindowsデスクトップアプリを作ります。
候補GUI: Tkinter / PyQt / PySide / wxPython / Kivy。
下記条件で「比較表」「最適な推奨1~2つ」「選定理由」「初期学習計画(7日分)」を提示してください。
【要件】[例: CSV編集/検索/保存、表形式、ドラッグ&ドロップ]
【優先度】[例: 安定性、保守性、商用配布のしやすさ]
【配布】[例: exe化、単一ファイル希望、アイコン同梱]
【チーム】[例: 初心者1名、納期2週間]
出力形式:
1) 5列比較表(特徴/長所/短所/学習コスト/配布難易度)
2) 推奨ライブラリと理由(300字以内)
3) 初期学習計画(Day1~Day7)
3. 雛形生成プロンプト(Tkinter & PyQt どちらにも使える)
アプリの外面が決まったら、動作部分の作りこみをしていきます。
最小動作→フォルダ構成→依存関係→実行手順まで一気通貫
[選定ライブラリ名]で、最小のデスクトップアプリ雛形を作ってください。
要件:
- ウィンドウタイトル: [MyApp]
- 中央ラベル: [Welcome]
- メニュー: File(Exit)
- 下部ボタン: OK/Cancel(ショートカット: Enter / Esc)
- フォルダ構成、必要pip、main.py、起動手順を明記
- コードは日本語コメント多め、PEP8準拠
出力:
1) フォルダ構成
2) requirements
3) main.py全文
4) 実行手順(Windowsコマンド)
5) よくあるエラーと対処
画像差し込みポイント:完成UIのワイヤーフレーム(ラベル・ボタン配置の簡易図)。
4. 機能追加プロンプト(業務で“よくある”3連)
次に、本格的な処理の部分を追加していきます。
(A) CSV読み込み・編集・保存(表形式)
既存雛形に「CSVを表で表示し編集→保存」機能を追加してください。
- 文字コード自動判定(失敗時はUTF-8/SJIS選択)
- ヘッダ行あり想定、列の追加/削除/並べ替え
- 変更未保存で終了時は警告
- 大きいCSVは遅延読み込み or ページング
- コードは追加部分のみでなく、差し替え対象ファイルを全文提示
(B) ファイルダイアログ & D&D
Open/Saveダイアログと、CSVファイルのドラッグ&ドロップでの読込に対応してください。
失敗時はメッセージボックスで理由と対処を表示。例外はログに書き出し(log/配下)。
(C) 検索・フィルタ
表に「インクリメンタル検索」「列ごとのフィルタ」を追加してください。
100万行を想定してパフォーマンス注意(インデックスや仮想化を提案の上で実装)。
5. exe配布プロンプト(PyInstaller想定)
最後に配布用にEXE化するための処理方法を考えてもらいます。
PyInstallerで単一exeにします。
- .specの最適設定(UPX有無/ハイDPI/アイコン)
- data同梱(設定/画像/ログフォルダ)
- 署名の手順(signtoolの例)
- よくあるブロック(SmartScreen/Defender)の回避策と社内配布のベストプラクティス
手順とコマンド、フォルダ構成の変更点を具体的に提示してください。
6. エラー対応・デバッグ用プロンプト(超実用)
アプリの実行中に出力したエラーに対応するためのプロンプトです。
以下のエラーメッセージを解析し、原因候補の優先度順リスト、再現手順、切り分けチェックリスト、修正パッチ(コード差分)を出してください。
【エラー全文】:
[ここに貼る]
【直前の操作】:
[ここに貼る]
7. ライセンス・セキュリティ確認プロンプト
今回使っているライブラリのライセンスと、商用配布時の注意点を一覧化してください。
併せて、ユーザーデータの保存/送信に関するセキュリティチェックリストも提示してください。
8. “良くないプロンプト”→“良いプロンプト”例
- 悪い例:「GUIでCSVいじれるやつ作って」
- 良い例:
PyQtで、10万行規模のCSVを表で編集できるツール。列の追加/削除/並べ替え、保存時のエンコーディング選択、未保存警告あり。
フォルダ構成・requirements・main.py全文・実行手順を提示。パフォーマンス最適化の方針も説明して。
9. すぐ使える“ミニプロンプト”10連発
- レイアウトだけ先に
「UIのワイヤーフレーム(レイアウトのみ、ダミーイベント)を作って」 - イベント設計書
「各ボタン/メニューのイベント一覧と役割、疑似コードを表で」 - 国際化
「多言語化の準備(gettext/tsファイル等)とサンプル実装」 - 設定保存
「設定をJSONで保存/復元。保存場所は%APPDATA%/MyApp」 - ログ
「loguru(またはlogging)でローテーション・レベル別出力」 - バリデーション
「入力チェックの仕組みとユーザーフィードバックのベストプラクティス」 - アクセシビリティ
「キーボード操作・コントラスト・フォントサイズ変更に対応」 - テスト
「pytestで最小のUIロジックテスト雛形(CI前提)」 - 例外設計
「想定例外の分類表とユーザー向けメッセージ方針」 - 更新通知
「バージョンチェック&自己更新(社内ファイルサーバ配布前提)」
10. 記事の締め:使い方のコツ
- 要件を短く決める → 比較表を出させる → 雛形を“全文”で出させる → 差分で機能追加 → exe
- 迷ったら**「出力形式の指定」**(表/箇条書き/コード全文/手順番号)を付けると失敗しにくい。
リンク
リンク
コメント