Hyper-V でゲストOSに GPU を使わせたい、というニーズは多いですが、方法によってできること・性能・必要な環境が大きく違います。
結論として、Hyper-VでGPUを使う方法は次の3種類しかありません。
① GPU-P(GPU パーティショニング)
Windows 10/11 で利用できる「GPUの共有方式」。
ホストとゲストで GPU を分け合う形で、軽めのGPU処理が可能です。
② DDA(Discrete Device Assignment)
いわゆる「PCIパススルー」に似た仕組みで、GPUを丸ごと1台ゲストOSへ直渡しする方式。
性能はほぼネイティブ。
本格的に GPU を使いたい場合の唯一の選択肢です。
③ RDPのGPUアクセラレーション(RemoteFX後継)
最も簡単な方法。
GPUそのものをゲストに直接渡すわけではありませんが、
RDP経由で「画面描画を軽くする」程度のGPU支援が得られます。
●3つの方式のざっくり比較
| 方式 | 性能 | 用途 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| GPU-P | 中 | 普段使い・軽いGPU処理 | ホストとゲストでGPU共有。設定はPowerShell。 |
| DDA | 非常に高い | AI/ML、ゲーム、3Dレンダ | GPUを丸ごと直渡し。性能はほぼネイティブ。 |
| RDP GPU | 低 | UIを少し軽くしたい | 設定が最も簡単。GPU直接利用ではない。 |
●どれを選ぶべきか?
- 軽めのGPU使用 → GPU-P
- 本気のGPU使用(AI/3D/ゲーム)→ DDA
- 簡単に使い勝手を上げたいだけ → RDP GPU
各方式の詳細はリンク先の記事で説明します。



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