初心者システムエンジニアが1年間で身につけるべきこと｜完全ロードマップ

雑記

システムエンジニア（SE）として現場に入ると、最初の1年間でどれだけ基礎を固められるかが、今後のキャリアを左右します。
この記事では、初心者SEが 1年間で確実に成長できる年間スケジュール を、実務で本当に役立つ順番でまとめました。

「何から覚えたらいいの？」
「1年間の育成計画を作りたい」
という方は必見です。

◆ 1〜3ヶ月：ITの基礎を固める期間（基礎固めフェーズ）

目次
  1. ● 1ヶ月目：OSや基本操作の理解
  2. ● 2ヶ月目：ネットワーク基礎を身につける
  3. ● 3ヶ月目：ログと監視・障害対応の基本
  4. ● 4ヶ月目：ドキュメント作成・読解スキル
  5. ● 5ヶ月目：Git / ソース管理の習得
  6. ● 6ヶ月目：軽作業や小規模タスクを単独で担当
  7. ● 7ヶ月目：セキュリティ基礎を理解
  8. ● 8ヶ月目：インフラ or 開発のどちらかに専門性を寄せる
  9. ● 9ヶ月目：監視・運用の深い理解
  10. ● 10ヶ月目：設計の基礎を学ぶ（初級）
  11. ● 11ヶ月目：運用改善・効率化の提案
  12. ● 12ヶ月目：学習総まとめと次のステップ設定

● 1ヶ月目：OSや基本操作の理解

まずはどの分野に進んでも使う必須スキルを覚えます。

  • Windows / Linux の基本操作
  • ファイル権限の理解
  • プロセス・サービスの概念
  • コマンドライン（PowerShell / Bash）
  • ログとは何か
  • 開発環境セットアップ
  • 報連相（ホウレンソウ）などのビジネス基礎

✔ この月の成果物：OS操作テスト、簡単なログ読みレポート

● 2ヶ月目：ネットワーク基礎を身につける

新人SEが最初につまずきやすい分野。ここを理解すると評価が上がります。

  • IPアドレス / DNS / ルーティング
  • ping / tracert / nslookup の分析
  • クライアント〜サーバの通信の流れ
  • HTTP / HTTPS の理解
  • VPN / FW / プロキシの仕組み
  • ネットワーク図の見方

✔ 成果物：ネットワーク疎通調査レポート

● 3ヶ月目：ログと監視・障害対応の基本

実務で最も役立つスキルです。

  • Windows Event Viewer / Linuxログ
  • 監視項目（CPU・メモリ・ネットワーク）理解
  • アラート対応の流れ
  • 障害対応の手順（状況整理、切り分け）
  • 原因 → 対策 → 再発防止の書き方

✔ 成果物：障害対応訓練レポート

◆ 4〜6ヶ月：プロジェクト参加フェーズ（実務スタート）

● 4ヶ月目：ドキュメント作成・読解スキル

新人SEの仕事の半分はドキュメントです。

  • 基本設計書・詳細設計書の読み方
  • 手順書の作成方法
  • 要件の聞き取り方
  • 先輩作業の補助を経験

✔ 成果物：手順書作成演習（レビュー付き）

● 5ヶ月目：Git / ソース管理の習得

開発に進むなら必須。インフラ系でも使われます。

  • Gitの基本操作
  • ブランチ運用
  • プルリクエスト
  • CI/CD の基礎理解
  • API（REST）の基礎、Postmanの使い方

✔ 成果物：Git操作テスト、API叩きレポート

● 6ヶ月目：軽作業や小規模タスクを単独で担当

この時期に「任せられる人」だと評価が上がります。

  • 小規模改修・設定
  • 作業計画・リスク整理
  • 作業前後の確認
  • 障害の一次切り分け
  • ミーティングでの報告担当

✔ 成果物：独力で小規模タスクを完遂

◆ 7〜9ヶ月：応用力・自走力を身につける期間

● 7ヶ月目：セキュリティ基礎を理解

今のSEに欠かせない知識です。

  • 認証・認可
  • 権限管理
  • パスワード運用
  • ログイン試行の分析
  • 情報漏洩対策
  • WAF / IDS / IPS の概念

✔ 成果物：セキュリティチェック演習

● 8ヶ月目：インフラ or 開発のどちらかに専門性を寄せる

🔵 インフラ志向の場合

  • 仮想化技術（VMware / Hyper-V / Proxmox）
  • ネットワーク設計入門
  • OSパラメータ調整
  • 障害対応力の強化

🟠 開発志向の場合

  • 基本文法（Java / C# / Python など）
  • MVCモデル
  • 画面–API–DBの処理の流れ
  • 自動化（CI/CD）

✔ 成果物：インフラの小規模構築 or ミニアプリ開発

● 9ヶ月目：監視・運用の深い理解

エンジニアとしての”実務力”が急激に伸びる月。

  • 定例作業
  • 運用監視（死活監視、性能監視）
  • 自動化（PowerShell / Python）
  • 報告書の作成
  • 障害一次切り分けの独力実行

✔ 成果物：簡易自動化スクリプトの作成

◆ 10〜12ヶ月：プロとして自走できるSEを目指す期間

● 10ヶ月目：設計の基礎を学ぶ（初級）

初心者でも設計はできるようになります。

  • 構成図の作成
  • 負荷・冗長化の考え方
  • セキュリティ考慮ポイント
  • 要件から設計に落とす練習

✔ 成果物：システム構成図の作成

● 11ヶ月目：運用改善・効率化の提案

現場で一番評価される能力。

  • 手作業の自動化
  • 手順書改善
  • 再発防止策の提案
  • コミュニケーション改善
  • 属人化排除の仕組みづくり

✔ 成果物：改善提案書（3点以上）

● 12ヶ月目：学習総まとめと次のステップ設定

初心者を脱却して「一人前」へ踏み出すタイミング。

  • これまで学んだ技術を総復習
  • 得意領域の特定
  • キャリア方向性を決める（インフラ / 開発 / セキュリティ / クラウド）
  • 来年度の学習計画作成
    • AWS / Azure
    • Docker / Kubernetes
    • 高度自動化
    • 高度なネットワーク

✔ 成果物：2年目の技術ロードマップ作成

◆ 初心者SEが1年で身につくスキルまとめ

  • OS操作
  • ネットワーク基礎
  • ログの読み方
  • 障害対応力
  • 手順書作成力
  • Git
  • API理解
  • セキュリティ基礎
  • インフラ or 開発の専門性
  • 改善提案力
  • 設計力（初級）

この年間ロードマップ通りに進めば、
“新人”から“現場で1人で任せられるSE”へ確実にステップアップできます。

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